気軽に目指せ日本一!桃狩り種飛ばし全国大会

2019/09/28 - ファンクラブ通信

果物が食べ放題、「達者村」の観光農園

全国有数の〝果樹の町〟として知られる青森県南部町では、さまざまな果物を生産している。町内では観光農園を営んでいる果樹農家も多く、期間中はもぎたての果物を、その場で好きなだけ試食できる。桃狩りは例年夏に約1カ月間開催している。

桃狩りのオープニングイベントとして開催されるのが、「達者村桃狩り種飛ばし全国大会」だ。ちなみに「達者村」とは、「住民も訪れた人も、心身共に〝達者〟になれる」との願いを込めた、南部町の愛称である。

15回目となる今年は、8月19日が桃狩りの初日。さっそく、大会会場のパノラマ観光果夢園へ向かった。

海外からも参戦!?

きっと地元住民ばかりだろうな…と思いきや、エントリーした92人の多くは町外からの参戦。秋田県や岩手県など、県境を越えて足を運んだグループもいた。

会場の一部からは、ネーティブの外国語も聞こえる。まさかわざわざ海の向こうから出場!?と驚いたが、これは米軍三沢基地(青森県三沢市)の関係者や、アジアからこの近隣に移り住んだ留学生・就労者の皆さんのようだ。こうした外国人でも気軽に参加できるよう、町の職員が英語でガイドする態勢を整えていることも、人気の一因なのだろう。

種飛ばしのルールはいたって簡単。参加者には1個ずつ、収穫したばかりの桃とナイフが配られ、これをその場で食べきってしまう。残った種がそれぞれの〝持ち玉〟になる。

夏は涼しいイメージの青森県だが、内陸部はそこそこ暑い。この日の南部町も、文字通りの盛夏。大人も子どもも、まずはみずみずしい果肉でのどを潤した。

 

後は、種を口に含み、台の上からブルーシートに向かって「プッ!」と一吹きするだけ。種が最初に着地した地点ではなく、転がって止まった場所までの距離で競う。

ちなみに会場では毎年、町のいろいろなフルーツをPRする「南部町フルーツ娘」が、来場者を出迎えてくれる。中には、地元の県立名久井農業高校で農業を学ぶ女子生徒もいる。

鍵は「勢い」と「整形」

さて、いよいよ競技が始まった。単純なルールながら、飛距離はまさに十人十色。小学生が大人顔負けの長距離を記録したかと思えば、成人男性の種が落ちたまま転がらなかったりと、会場は大いに盛り上がった。

 

誰もが最初に考えるのは、種を飛ばす際の体勢だ。直立から上半身を後ろにそらせ、前へと吹き出すか、大股開きで上半身を左右どちらかにねじり、その反動で勢いをつける戦法が多く見られた。

ただ、勝つためにはさらなる工夫が必要だ。この日、最長の12メートル70センチを記録して優勝した、十和田市の伊藤光春さん(34)に話を聞いた。

伊藤さんいわく、「種の形を丸くすることですよ」。ルールを思い出してほしい。計測距離は種の最初の着地点ではなく、転がり終えた場所までだということを。

本来の種の形は丸かったり、ラグビーボールのような円すい形だったりとさまざまだ。そこで、桃を食べる時点で周囲の実を少し残しながら丸く整形してやれば、それだけ距離が伸びやすくなる。何たる策士…! 単なる種飛ばしにも、意外な攻略法があったのだ。

勝っても負けても桃ゲット

上位入賞者には上等な桃やブドウの箱詰めが贈られる。さらに、参加者全員にも平等に桃の詰め合わせがプレゼントされ、楽しい熱戦は幕を閉じた。

大会会場の園主で、達者村農業観光振興会会長でもある川守田義雄さんは、「桃狩りではいつでもおいしい品種を収穫できる。種飛ばしに参加すれば、もっと多くの桃を持ち帰ることもできるよ」とアピールする。どうせ訪れるなら、みんなで盛り上がって夏の思い出をつくりたいものだ。

桃狩りのシーズンや種飛ばし全国大会の情報は、ながわ農業観光案内所=電話0178(76)3020=で確認できる。

(※本文中の年齢は取材時点)

[デーリー東北新聞社報道部 井上周平]

 

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