肉もダシも濃厚な味わい。特産地鶏「青森シャモロック」。
「青森シャモロック」とは?
青森県畜産試験場が20年かけて開発し、1990年に誕生した「青森シャモロック」。誕生の地である五戸町や近隣の六戸町を中心に、青森県に数カ所ある指定生産農場でのみ、生産されているそうだ。指定生産農場のひとつである五戸の株式会社グローバルフィールドに話を聞く。青森シャモロックは、市場から名古屋コーチンや比内地鶏と同等の評価を受けるほど高品質とのこと。濃厚なダシが出ることや、繊細な歯ごたえなどが特徴で、鶏肉の旨み成分であるグルタミン酸とイノシン酸の含有量も、一般のブロイラーに比べて高いという。
青森シャモロックは飼育期間が長く、手間ひまかけてじっくりと育てられるそうだ。グローバルフィールドでは、すべて放し飼い、1㎡あたり5羽以下の環境で、オスは100日〜110日、メスは100日〜120日という長い期間をかけて、一羽一羽大切に育てているそうだ。希少性も高いというから、一度味わってみたくなる。
直売所で手軽&お得に味わう
手軽に味わうのに最適なスポットがある。グローバルフィールドが工場の敷地内で運営している「青森シャモロック直売所」だ。ブランド食材なだけに、決して安価ではない青森シャモロックを卸値で購入できるから、津軽地方や県外からもお客が訪れるという。嬉しいことに、青森シャモロックを味わうフードメニューも提供している。
直売所おすすめの「青森シャモロック醤油ラーメン」は、青森シャモロックの卵で作った「たまご麺」を、青森シャモロックのスープでいただく、青森シャモロックづくしの一杯。スープを飲むたび、麺を噛むたびに、青森シャモロックの旨みが感じられる。また、店内で揚げるからあげも食べておきたい。肉の歯ごたえを楽しむには、これが一番だ。
それから、知る人ぞ知るスイーツもある。青森シャモロックの卵で作った「青森シャモロックたまごプリン」だ。青森シャモロックの卵は、肉同様に濃厚な味わいが特徴とのこと。その濃厚さが評判になっているようで、これだけを目当てに訪れるお客も多いという。昨年は、ご当地スイーツグランプリで金賞も受賞したそうだ。
ラーメンで使うたまご麺もそうだが、実は青森シャモロックの卵を使った商品はあまり出回っていないとのこと。青森シャモロックの指定農場で、孵化させない卵を使って加工品を作っているのは、現時点ではグローバルフィールドだけなのだそうだ。しかも、販売はグローバルフィールドのオンラインショップか青森シャモロック直売所のみ。だから、青森シャモロックの卵を使ったスイーツは、なかなかお目にかかることができない貴重なスイーツなのだ。
産地だからこその体験、直売所での青森シャモロック三昧。日によって出てる品、お得な品が違うから、問い合わせてから出かけよう。
- 株式会社グローバルフィールド https://syamorock.jp
[大人のための北東北エリアマガジン rakra ラ・クラ ライター 井藤 雪香]
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