田子町創遊村229スノーフェスタ2019リポート

2020/01/25 - ファンクラブ通信

パウダースノーがすぐそこにある

八戸の中心街から車で約1時間。12月下旬から3月上旬にかけて、パウダースノーの良質な雪でスキー・スノーボードが楽しめるスキー場が、ここ田子町にある。“にんにくの町”といわれるだけあって、その名も創遊村229(にんにく)スキーランド。スキーリゾート地に比べると規模は小さいが、リフトが1基にコースが3本。最大傾斜は30度。非圧雪コースもあり、低料金でファミリーや初心者から上級者まで楽しめる。平日はナイターが楽しめ、仕事帰りのスキーヤーやスノーボーダーが訪れる。

メインコースは平均斜度14度

大人も子どもも雪で遊びつくす

田子町には、特産のにんにくや田子牛を使ったイベントがいくつかあるが、冬期間もイベントで町を盛り上げようと、5年前から雪を楽しむスノーフェスタが始まった。

近くのスキー場で気軽にスキーやスノーボードを楽しむ・・・そんな環境を子どもたちのために残したいという地元の「創遊村229スキーランドを愛する会」メンバーたちによる熱い思いがこもった催し物となっている。

この日は、高校生以下のリフト料金が無料、レンタルスキーも2時間1000円とお得。イベントは、当日参加OKのスキー・ボードのデュアルレースや雪山宝探しなど、子どもたちが楽しめるほか、夕暮れには、参加者全員で雪灯籠を作り、点灯。クライマックスは夜空を彩る冬花火。雪山に淡く光る手作りの雪灯籠の演出と、小さいながらもゲレンデ間近で打ち上がる花火はムード満点だ。この日ばかりは、地元の子どもたちは朝早くから1日中遊びつくす。

そもそも田子(たっこ)とは、アイヌ語で「小高い丘(住みやすい所)」を意味するとか。そんな安息の地で田子の人たちと一緒にエンジョイしよう。

3月の営業最終日にはソリワングランプリ世界大会が行われ、県内外から参加者が集まる。毎年、エキサイティングな戦いが繰り広げられ、会場は興奮と歓声に包まれる。

「創遊村229スキーランドを愛する会」釜渕会長

デュアルレースでは白熱した戦いが繰り広げられた

田子グルメも楽しめる

スノーフェスタでは、あったかい鍋もふるまわれた。寒干し大根、凍み豆腐など田子町産の具材がたっぷり入ったみそ仕立て。家庭的でほっとする味は、どこか懐かしさを感じる。

スキーセンターのお隣にある229ドームには、この日限定のお休み処が。子どもたちに人気のフードメニューをはじめ、地元のおかあさんが作る自慢のスイーツも味わえる。田子町周辺では、農作業の休憩に食べるおやつを「やすみっこ」といい、酒まんじゅうやよもぎ餅、青豆がたくさん入った豆しとぎを食べるのだとか。おかあさんたちが作る素材の味を生かした甘さ控えめの「やすみっこ」は、地元のソウルフード。JA田子直売所でも購入可能だ。ぜひ、ご賞味あれ!

冷えた体を温めてくれた

おかあさん自慢のやすみっこ

田子町の情報はこちら

[青森・秋田スポーツマガジンStandard青森・秋田 ライター向谷地 美香]

(記事内容は2019年取材時のものです。2020年開催情報は、こちらの記事へ)

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