青森三昧!五感で楽しむ 「青森PR居酒屋 りんごの花」に潜入

2022/07/01 - ファンクラブ通信 | 八戸市

-「PR居酒屋」とは-

ただの居酒屋じゃない。PR居酒屋とは一体どんなところなのだろうか?

淡い期待を寄せながら店内に入ってみる。なるほど、確かにPR居酒屋だ。

青森県内各地のお祭りや観光名所のポスター、懐かしい方言、ねぶたの提灯、流れているBGMも昔懐かしいものから店主オリジナルの替え歌まで、四方八方青森だらけの店内。テーブルやカウンターの座席は市町村ごとに設置され、それぞれの自治体のポスターや懐かしい商品を展示しているというカラクリがあり、店主のこだわりを感じる。

 

 

 

 

 

 

 

りんごの花は、以前同じ食品会社に勤めていた店長・小池政晴さん(横浜市出身)と女将・茂木真奈美さん(十和田市出身)が営むお店。

会社員当時、青森県のエリア担当をしていた小池さんは、営業で青森を訪れるたびに人の温かさに触れ、どんどん青森を好きになったという。

一方の茂木さんは、高校卒業後に故郷の青森を離れ、仕事に励む中で日に日に募る思いがあった。「青森の食材は美味しいものがたくさんあるのに、あまり知られていない。もっとおいしさをいろんな人に知ってほしい。」

そんな2人の想いを乗せて、2011月にオープン。防衛省が位置する市ヶ谷に近いこちらのお店には、青森県出身者のほか、自衛隊関係者など仕事で青森に関わりのあった人などがよく足を運ぶ。

―食材の割は青森直送!―

提供する食材へのこだわりは類を見ない。

「青森を盛り上げる!」というビジネスコンセプトのもと、食材の割は地元の農家や道の駅等から仕入れている。

青森県産の野菜は、冬の厳しい寒さや夏の偏西風・やませを乗り越えて甘みや旨味が凝縮されている。素材そのものを味わってほしいという店主の思いから食材本来の味を活かした料理づくりを心掛けている。

その象徴ともいえるのが「八戸せんべい汁」。

八戸の一般的な家庭料理として代表されるせんべい汁の出汁は多くが鶏だしなのだが、りんごの花で提供しているのは鯖だしのせんべい汁。味付けは鯖と醤油と酒、具材はゴボウ、ニンジン、白菜といたってシンプルだが、それぞれの食材の旨味が染みており、ほっこりする温かみのある味わいである。

-まるで宝石箱?輝きを放つ筋子納豆ごはん-

青森県出身の作家・太宰治が愛したといわれる「筋子納豆ごはん」は津軽地方の家庭料理。

八戸を含む青森県内全域の家庭の食卓によく並ぶ筋子。白米に塩しょっぱい筋子をのせて食べるのが一般的だが、そこに納豆を加えることで全体的にマイルドな味わいになり、あっという間に茶碗が空っぽになる。大人から子どもまで食べやすい一品で、人気メニューのひとつである。

店長の小池さんが弘前市の飲み屋で出会った人から教わった「筋子納豆ごはん」。納豆にもこだわり、ひき割りでも大粒でもない、「小粒」の納豆が一番合うということで現在の形になっている。

-八戸産食材メニューのご紹介-

 

 

 

 

 

 

 

青魚独特の臭みがなく生ハムのような食感で、噛めば噛むほど甘味が出てくる「八戸前沖さば冷燻」はオープン以降不動の人気No.1メニュー。

季節限定メニューを多数取り扱っており、この日は「いかと野菜の塩だれ炒め」をいただいた。八戸産のいか、もやし、人参、キャベツを青森名物「スタミナ源たれ」で炒めたこちらはあっさりしていて食べやすい一品。

-地酒も多数!悩んだときはきき酒師の女将へ-

 カウンター席の目の前には、品種別の自家製りんご果実酒などが並べられているほか、地酒も常時30種類ほど用意している。提供しているお酒は、ほぼすべて青森県産。

きき酒師でもある女将の茂木さん選りすぐりの地酒は、陸奥八仙や豊盃、田酒など青森を代表する日本酒、りんごの花オリジナルの日本酒、季節限定酒等多数取り揃えている。

生産量日本一を誇る青森県の「にんにく」と「ごぼう」のお酒もある。居酒屋定番のウーロンハイの代わりにごぼう茶ハイを提供しており、すっきりとして飲みやすいのが特徴。また、にんにく酒は風邪気味のお客さんがわざわざ飲みに来てくれることもあるそう。

いろんなお酒がありすぎて選べない!そんなときは女将さんに「おまかせで!」と声を掛けてみてはいかが?

 

-人と人との出会い・そして再会の場-

アットホームな雰囲気が漂うりんごの花には、青森県内の高校ごとの寄せ書きノートがある。

来店した人がメッセージや連絡先を書き込んで、懐かしい同級生や知り合いと卒業ぶりに連絡を取り合うこともあるそう。

-青森県全体をPR

同じ青森県出身でも南部や津軽、下北地方によって食文化がそれぞれ違う。津軽地方出身の人が南部地方の料理を、津軽地方の人が下北地方の料理を初めて食べる場面もこのお店でよく見られる光景のひとつ。

春は陸奥湾のトゲクリガニ、夏はホヤやミズ、秋は大間産のマグロ等、その季節で獲れる旬の食材を使ったメニューを提供している。

おもてなしに青森愛を感じるりんごの花では、女将の茂木さんが津軽三味線練習中とのことで、お店で演奏を披露する日が近いかもしれない。

「それぞれの地域の良さを、青森県出身者にもそうでない人にも知ってほしい!そして、青森に行ってもらって良さを体感してもらいたい。」そんな想いを馳せて、今日も元気に営業している。

(令和4年5月末取材)

 

【アクセス】

東京都新宿区荒木町11-24 1

東京メトロ丸の内線 四谷三丁目駅徒歩5

都営新宿線 曙橋駅A1出口徒歩5

【営業時間】

17002300(ラストオーダー2230

【定休日】

火曜日

【ホームページ】

http://www.ringonohana.com

【YouTube】

「青森PR居酒屋りんごの花」

https://www.youtube.com/user/koikemasaharu/videos