老舗食堂の煮魚を召し上がれ 「八戸たけわ食堂」シリーズ

2023/12/27 - ファンクラブ通信 | 八戸市

もし食堂を作ったら…

港町の街角に建つ、昔ながらの食堂。看板メニューは、じっくりと火を入れたオリジナルの煮魚だ。どこか懐かしさを感じる定番のサバ味噌煮から、大きな魚が入ったグリーンカレーまで、今日の気分に合った味を求めて老若男女がのれんをくぐる―。

「八戸たけわ食堂」は、そんな老舗食堂をイメージして生まれた、武輪水産(八戸市)のレトルト煮魚シリーズだ。サバ、ニシン、イワシ、ホタテをぜいたくに使っており、2022年にリリースして以降じわりと人気を集めている。

1948年創業の武輪水産は、水産都市・八戸の地の利を生かし、締めサバやイカの塩辛などを全国で販売している。その一方でサバやサンマの煮魚にも定評があり、同社で商品開発を担う藤田純史さんには、「煮魚を時代に合わせた新しい形でリリースしたい」との思いがあったそうだ。

「もしも武輪水産が食堂を作ったら、どんな感じになるんだろう?」藤田さんはアイデアを膨らませていった。

試作を重ねて誕生したのが、老舗食堂を模した「八戸たけわ食堂」だ。最初のメニューは、サバ、イワシ、ニシンを使った和と洋の煮魚が2種類ずつ。翌年、普通のカレーとは一線を画すグリーンカレー(サバ)とレッドカレー(ホタテ)も加わった。かわいらしい色合いのパッケージは、特に3040代の女性から好評を得ていて、ギフトとしても選ばれている。

骨まで軟らかく、おいしく

それでは席に着き、自慢の味をいただいてみよう。まずは〝和〟の煮魚から。

一番人気の「昔ながらのさば味噌煮」は、旬の時季に取れたサバの半身に、崩れないよう丁寧に火を通してある。コク深い味噌とスライスしたショウガを組み合わせた一皿からは、昔おばあちゃんが作ってくれたサバの味噌煮のような、どこか懐かしい味わいがする。
もう一方の「いわしとたけのこの旨煮」は醤油と砂糖のシンプルな味付けで、白いご飯がどんどん進む。イワシの臭みは無く、骨まで軟らかい魚と独特の食感を持つタケノコのハーモニーを楽しめる。

「今までにない、新しい煮魚」と藤田さんが太鼓判を押すのは、〝洋〟の煮魚である「さばとバジルガーリックの香味煮」。バジルをベースに、ニンニクや黒こしょうなどのスパイスを組み合わせたしっかりめの味付けは、サワーやビールなど、お酒のお供にぴったりだ。

そして「にしんのトマトソース煮込み」は、「これがニシンなんだ!」と驚く一品。小骨まで軟らかく、かつニシンそのもののおいしさをしっかりと引き出している。ニシンは骨の多さゆえに敬遠されがちだが、「子どもたちにニシンをもっと食べてほしい」(藤田さん)と、ケチャップのような甘めのトマト仕立てにしている。

良い意味で老舗食堂らしからぬ、タイカレー2種類も自信作だ。「ゴロっとさばの和風グリーンカレー」は、隠し味に味噌を使った、日本人の口に合うまろやかな味わい。また、「青森陸奥湾ほたての旨辛レッドカレー」は、赤唐辛子の辛みと相性抜群のホタテのうま味が刺激的で、思わず「おかわり!」と言いたくなる一皿に仕上がっている。

八戸の水産会社ができることは?

実はこのシリーズ、構想から半年という短い期間で商品化につなげた。その理由は、藤田さんら開発チームの企画力はもちろんだが、それに加えて老舗水産会社ならではの自社設備と、長年培ってきた技術があるからだ。

しかし近年の悩みは、地元・八戸でまとまった量の魚がなかなか取れないこと。同シリーズは国産の魚を使っているが、やはり八戸の魚を使いたいのが本音だそう。そのような状況下で「八戸の水産会社として、今は何を伝えられるだろう」と考えて生まれたのが、架空の老舗食堂「八戸たけわ食堂」だ。

2312月、同シリーズの新商品として「FineDISH!」が生まれた。その名の通り「上質な小皿料理」をコンセプトにしながらも、トレーのままレンジで温めるだけで食べられる。種類は「青森県産いわしとガーリックのアヒージョ」「赤魚のブイヤベース仕立て」「サバのタンドリー味」の3つ。食堂の夜の部門で、店主が出してくれる一品料理のような印象を受ける。普段の食事のおかずにはもちろん、ローリングストックにもお薦めとのことだ。

古くからあるけれど、時代に合わせて最先端の味を追求している不思議な食堂「八戸たけわ食堂」。パッケージを開ければ、きっとあなたも常連客になるだろう。

※「八戸たけわ食堂」シリーズは、8baseで取り扱っています。(「FineDISH!」は除く/グリーンカレーは20241月入荷予定)

(デーリー東北新聞社ソリューション営業部 ライター 田名部瑠衣)