八戸自慢の食材を炉端焼きで楽しめる「炉端座八戸」

2024/03/07 - ファンクラブ通信 | 八戸市

-お店自慢の炉端焼き-

炉端焼きをご存知だろうか。「炉」は囲炉裏を、「端」は囲炉裏の端を意味し、客席に囲まれた囲炉裏で魚介類や野菜などを炭火で焼き、提供する料理だ。

そんな炉端焼きで八戸自慢の魚介類を提供してくれるお店が「炉端座八戸」だ。八戸から直送で仕入れている新鮮な魚介類を炭火で焼くことで、素材そのもののおいしさを味わうことができる。また、囲炉裏を囲む席になるため、店員とお客さんとの距離も自然と近くなる。これも「炉端焼き」を提供しているお店の大きな特徴の一つではないだろうか。

-「八戸らしさ」を前面に-

「炉端座八戸」は、笹塚駅から徒歩6分、笹塚10号坂商店街のちょうど真ん中あたりにある。店先には提灯とのれんがかかり、「八戸」という文字が目に飛び込んでくる。

このお店は東北新幹線八戸開業を前に、「もっと多くのお客さんに八戸のことを知ってほしい、訪れてほしい」という思いから生まれた。笹塚10号坂商店街にお店を構えたのは、飲食店やショップ、ヘアサロンなど様々なお店が立ち並び、ふらっと立ち寄ってしまいたくなるお店が多くある雰囲気が、横丁をはじめとした八戸の街並みに近いと感じたからだそう。

店内に入ると、ひときわ目につくのはやはり囲炉裏である。普段、昔ながらの囲炉裏を見る機会はあまり多くないため、入店した時点で期待が膨らむ。その囲炉裏を囲うようにカウンター席とテーブル席が配置されている。壁には、えんぶりや十和田湖、ねぶたなど青森県内のポスターが一面に張られており、にぎやかながらもアットホームな雰囲気を作り出している。

テーブル席側の壁付け棚には、「えんぶりノート」と綴られた自由帳がある。ノートには、出身地域や出身校などのプロフィールのほか、「八戸から来ました」「八戸に帰りたい」「東京でできた友達にも紹介したい」など、来店したお客さん一人ひとりの想いが書き綴られている。2009年から続くこのノートは今では6冊目。どのページをめくってみても八戸愛に溢れていて、読み手の心を温める。

-仕入先からこだわるメニュー -

「炉端座八戸」のメニューは、炉端焼きはもちろん、せんべい汁や十和田バラ焼きなどの郷土料理やB級グルメも豊富で、値段もリーズナブル。既存のレシピにアレンジを加え、その店ならではの味を提供するところも多いなか、地元や家庭の味を楽しんでもらおうと、オーソドックスな味付けと材料にするよう意識しているそう。

今回、6品を提供いただいたが、ホヤ以外は八戸から仕入れたもの。味付けや調理法だけでなく、素材の仕入れ先までこだわっている。

-メニュー紹介 -

「せんべいピザ」

せんべい汁に使用するせんべいの上にケチャップやチーズ、イカの塩辛を乗せて、囲炉裏で焼いた一品。イカの塩辛の塩気がチーズでまろやかになり、絶妙な味付け。食感もせんべいのパリパリ感とイカの塩辛のしっとり感がたまらない、お酒が進む一品だ。

「サバ三種盛り」

〆サバの刺身、サバの冷燻、炙り〆サバの贅沢な三種盛り。サバの身は引き締まり、食べ応え十分。調理法により、食べた時の風味や味が変化する。素材が同じだとは思えないほど味のバリエーションに富み、食べていて飽きない。

「ホヤ刺」

今回提供していただいたホヤは、岩手県陸前高田市の広田漁港で仕入れたもの。

ぷりっと弾力があり、塩味と甘みのバランスが丁度良い。噛めば噛むほど甘みと磯の香りが口いっぱいに広がる。

新鮮なホヤを仕入れているため、独特の臭みやえぐみもなく、本来のホヤのおいしさを味わうことができる。

「イカ塩辛」

ねっとりとした口当たりだが、イカのコリコリとした歯ごたえも感じる。

ほどよい塩味と上質なイカの旨味があり、お酒が進む。大根おろしと食べることで、塩辛の独特な風味が和らぎ、味の印象が変わる。

「せんべい汁」

来店したお客さんに必ずと言っていいほど提供しているというせんべい汁。メニューに迷っているお客さんにはおすすめすることはもちろん、お店のせんべい汁を求めて来店するお客さんもいるほど。

値段も500円とお手頃。物価上昇が叫ばれるなか、せんべい汁の値段だけは変えずに提供しているそう。

味はしょうゆベースの家庭的な味。基本的な材料や味付けにアレンジは加えず、どこか懐かしい味をお届けできるようにしている。

「ホッケ焼き」

八戸で水揚げされたホッケ。サイズも大きく、厚みがある。脂乗りが非常に良く、身もふっくら。炭火で焼いているため、外は香ばしく、中は旨味がギュッと詰まっている。

大根おろしとの相性も抜群。ホッケの脂や塩味がまろやかになり、あっという間に食べ終えてしまう。

-お客さんのための「炉端座八戸」-

店長の高橋さんは、お店のオープン当初は店長ではなく、パートとして働いていたとのこと。当時の店長が「炉端座八戸」の店長の座を退くことになった際に引き継ぐ形に。自信はなかったと言うが、「お店によく来てくれるお客さんのため、開店当時から働いている人が引き継ぐべきだ」と思い、店長として引き継ぐことを決心したそう。

高橋さん自身、実はつがる市出身で八戸市出身ではない。しかし、開店当初の「もっと八戸を知ってほしい」という思いも引き継ぎ、お店の名前にもある八戸の雰囲気を消さないよう、メニューや調理方法、材料の仕入れ先など工夫を凝らしている。

八戸の郷土料理の提供はもちろん、八戸自慢の焼きたての新鮮な魚介類を今日もたくさんのお客さんにお届けしている。

 

 

炉端座八戸

【住所】〒151-0073 東京都渋谷区笹塚三丁目18-8

【電話】03-3374-7722

【営業時間】17:0023:00(食事ラストオーダー2200

【定休日】火曜日

【アクセス】笹塚駅 徒歩6