わっつり食べて、飲めるお店「新橋四丁目酒場 わっつり」

2025/02/05 - ファンクラブ通信 | 八戸市

-店名に込められた想い-

店名になっている「わっつり」という言葉。この言葉にどのようなイメージを思い浮かべるだろうか。青森県の出身者であれば聞き馴染みのある言葉で、「思いっきり」「たくさん」などの意味を持つ。この「わっつり」という言葉が店名に使われたのは、お客さんにたくさん食べて、たくさん飲んでほしいという店長の中村さんの願いからだ。

JR新橋駅の烏森口から徒歩4分。数多くの飲食店が立ち並び、サラリーマンや観光客でにぎわうこの場所に、「新橋四丁目酒場わっつり」はある。店内にはメニューのポップのほかに、三社大祭、えんぶりなどの八戸市関連のポスターが所狭しと飾ってある。地下には宴会場もあるため、少人数、大人数問わず楽しめるお店だ。

 

 

 

 

 

オープン当初は、青森県にまつわるメニューやお酒の提供はなく、ましてや八戸の有名な日本酒を紹介できる知識すら無かったとのこと。お店に来た八戸出身者から「なぜ八戸のお酒を出さないのか」との指摘を受けたことをきっかけに、八戸や青森自慢の料理やお酒のバラエティーを増やしていった。

食材にもこだわり、特にサバやイカは八戸から仕入れていたが、最近の不漁が続いたことから大幅に仕入れ値が上がり、別の地域のものを仕入れるしかない状況に陥っているという。それでもなお、八戸近隣の地域から仕入れようと、魚介類などの食材は全体の8割は北海道、八戸、岩手、宮城から仕入れている。八戸自慢の食材を使うことが難しくなりつつあるが、お店の料理を求めて来店するお客さんのため、試行錯誤しながら日々提供している。

-メニュー紹介 -

「漬け鯖ユッケ」

脂の乗ったサバをユッケスタイルにした一品。

ピリ辛のタレがサバの脂の旨みを引き立て、飽きることなく箸が進み、そこに卵を絡めることでまろやかな味に変化し、一つの料理で二度も味を楽しめる。ネギのさわやかな風味とシャキシャキ感が、サバやタレの味をより際立たせる。

「八戸の塩辛」

青森や八戸を謳う居酒屋さんには必ずあると言っても過言ではないほど、酒の肴として定番となっている塩辛。

ねっとりとした舌ざわりとイカのコリコリ感がたまらない。イカの甘みと塩味、発酵による旨味と独特の風味が口いっぱいに広がる。大根おろしと一緒に食べることで、味と風味が和らぐとともに、後味がさっぱりする。

「サバ棒寿司」

素材の良さを活かすシンプルな料理でありながら、サバの脂の旨みとさっぱりとした酢飯の調和が絶妙な逸品。脂が乗り、とろけるようなサバと酢飯がしっかりと押し固められ、食べ応え抜群。

ビールや焼酎、さらにはワインにも合うと言われるお寿司。「八仙」や「男山」などの八戸自慢の日本酒との相性も良さそうだ。

「せんべい汁」

この時期にぴったりな、八戸の郷土料理。色々な野菜や鶏肉がたっぷりと入った温かいスープの中にせんべいが浮かぶ。たくさんの具材の旨みが染み出たスープをたっぷり吸ったせんべいは、ふわふわとしたなかに、もっちり感があり、食感も楽しめる。

しょうゆベースのスープは、食事を楽しむ方はもちろん、お酒のつまみや締めにも一役買い、大満足の一品だ。

-お店の雰囲気や提供するメニューで青森県をPR

お客さんでにぎわうこのお店は、コロナ禍で客層ががらっと変わったそう。流行前は仕事終わりのサラリーマンなど年齢層が高めのお客さんが多く、「わっつり」の店名から八戸出身者も多く集まったという。しかし流行後は以前ほど年齢層も高くなく、八戸出身以外の方の来店も多いとのこと。

そのため料理やお酒も、慣れ親しんだ味を提供しているという目的から、初めての人に味わってもらうためにと変化している。初めてのお客さんに八戸自慢の食材やお酒を提供すると、おいしくて感動する人もいるという。そのたびに嬉しく思うと同時にまだまだ八戸市の知名度や魅力の認知が足りないと痛感するそう。

当初はそこまで意識しなかった料理やお酒のバラエティーも、今では食材にまでこだわり、提供を続ける「新橋四丁目酒場わっつり」。みなさんにもお店で八戸を「わっつり」味わってほしい。

 

新橋四丁目酒場 わっつり

【住所】〒105-0004 東京都港区新橋4-19-1 小森ビル

【電話】050-5593-9960

【営業時間】(月~金)  16:00 – 23:00 ラストオーダー22:30

(土・祝日)14:00 – 21:00  ラストオーダー20:30

【定休日】日曜日

【アクセス】JR新橋駅 烏森口から徒歩4分