青森県産食材の宝庫!東京・北千住「ごっつり」

2022/12/13 - お知らせ | ファンクラブ通信 | 八戸市

食材の決め手は、青森県産

日本一脂がのったさばと称される「八戸前沖さば」。その中でも特に大型のさばのことを「銀鯖」といい、鯖界の中でも希少価値の高いプレミアムな存在だ。

近年、水揚げが激減しているが、その貴重な銀鯖を贅沢に味わえるお店「炭火焼ごっつり」が、東京下町、北千住駅西口から徒歩5分のビルの一角にある。「食材の決め手は、青森県産。」の看板の文字どおり、メニューの多くに青森県産の食材を使用。店内の壁一面には、店一押しのメニューからご当地の旬のメニューまでずらりと並んでいる。

 

八戸市出身の西村直剛さんが経営する居酒屋「ごっつり」は、北東京を中心に5店舗展開、うち2店舗(ごっつり浅草橋店・おそう菜のごっつり)はコロナ禍にオープンした。

取材に訪れたのは日曜日であったが、開店から閉店までひっきりなしにお客さんがやってくるほか、テレビの取材も入るほど人気が絶えない。ただ、ここにたどり着くまでは紆余曲折があった。

なぜ、青森の居酒屋なのか?

西村さんは、大学時代のアルバイト先の大手運送会社に入社し、敏腕営業マンとして働いていたが40歳で体調を崩し退職。半年が経った頃、飲食業をやってみたいと思い、店を構えることにした。飲食業のノウハウを学ぶため、当時流行っていたホルモン屋のフランチャイズ加盟店として運営をスタートしたのが今から14年前。当時はモデル店にも選ばれるほど売上は好調だったが、レバ刺しの提供が禁止になった途端、売上は瞬く間に減少。3年間のフランチャイズ契約終了後、独立、ホルモン屋から居酒屋へ方向転換するものの、店のコンセプトが定まらず苦労は続いた。

そんなある日、八戸の飲み屋で偶然知人と再会し、薦められるがままに食べたのが、今では店の名物にもなっている「鯖の串焼き」。その時食べた八戸の鯖の美味しさに感動し、青森に特化した店にすることを決めたという。

地元のものより、地元よりおいしく!

青森で獲れたものを青森で食べるよりも美味しい状態で提供したい-。これが西村さんのモットーだ。

名物の銀鯖串焼きや銀鯖棒寿司をはじめ、ごっつりの鯖は、青魚特有の臭みが一切なく、魚本来の旨味を存分に味わうことができる。この美味しさの秘訣は、獲れたてのうちに神経締めをすることだそう。八戸から離れている分、手間をかけて付加価値を付けることで、鮮度の良い料理を提供している。

  

◆銀鯖串焼き

皮はパリパリ、身はジューシー。程よい塩加減で、鯖本来の旨味と甘味が凝縮されている。酒の肴にもってこいの一品だ。熱々のうちに食べるのが美味しく食べる秘訣。

◆銀鯖棒寿司

酢飯との相性が抜群。串焼きとセットで頼んで、鯖の旨味を食べ比べするのもおすすめだ。

◆青森の地魚料理

青森の漁師さんから直送しているお刺身。その日の漁によってメニューは変わる。取材時は、見た目も食感もそっくりな3品(ソイ・ヒラメ・アイナメ(アブラメ))の刺身の盛り合わせ。

 

受け継がれる味

◆南部太ねぎ

お味噌汁や炒め物、鍋料理に欠かせない食材である「ねぎ」。青森県南部町には、幻のねぎと呼ばれる「南部太ねぎ」がある。身が柔らかく甘みが強いのが特長で、普通のネギとは一線を画す美味しさ。そんな南部太ネギだが、栽培の難しさが原因で生産農家が1軒に減少、一時は絶滅の危機に陥った。その幻のネギは地元・名久井農業高校の生徒たちの救いのおかげで今に受け継がれている。ごっつりでは冬季限定メニューとして「串焼き」と「天ぷら」で提供している。

◆菊のお浸し

八戸市の市民の花である「菊」も伝統野菜のひとつ。青森県南部地方に古くから伝わる食用菊「阿房宮(あぼうきゅう)」を使用している。脇役のイメージがあるが、南部地方では、冬の時期になると、お味噌汁や天ぷら、お浸し等、メイン料理として食卓に華を添える。

◆田子にんにく大葉巻天ぷら

ごっつりの人気メニューのひとつ「田子にんにく大葉巻天ぷら」は、西村さんが地元の人から聞いた直伝のメニューだ。皮をむいたにんにく一粒一粒に大葉を巻いて串刺した天ぷら料理。シンプルな作りだが、ホクホクのにんにくの甘味と大葉のパリッとした食感が癖になる。

 

都内での県産品PRイベントやテレビや新聞などのメディアにも引っ張りだこの西村さん。

名物の鯖料理はもちろんだが、西村さんの気さくな人柄に惹かれて訪れるお客さんも多いはず。

店名でもある「ごっつり」とは南部弁で「満足気な笑顔や表情」のこと。青森県民が豊かな食材を自慢したくなる店に、そしてお客様に満足していただけるようにという思いで名付けたという。

お客さんの”ごっつり”した顔を糧に、今日も元気に営業している-。

 

◆取材店舗◆

青森料理の専門居酒屋 炭火焼ごっつり

【住所】〒120-0034 東京都足立区千住2-31 白石ビル2F

【電話】03-5244-1696

【営業時間】16:0023:0022:00ラストオーダー)

【定休日】月曜日

【アクセス】北千住駅西口から徒歩5分

【ホームページ】http://www.gotsuri.com/

YouTube】「ごっつりチャンネル」https://www.youtube.com/@user-fq7uw7kp7r