大ヒット!新感覚の南部せんべい「チョコQ助」

2022/10/19 - お知らせ | ファンクラブ通信 | 八戸市

「せんべいとチョコ、禁断の出会い」

チョコQ助

さくさくとした軽い食感のせんべいと、甘いチョコレートが奏でるハーモニーがたまらない「チョコQ助」は、八戸市の菓子製造販売業「しんぼり」が2021年春に発売した新感覚の南部せんべいだ。キャッチフレーズは「せんべいとチョコ、禁断の出会い」。一度袋を開けたら手が止まらず、あっという間になくなってしまう。発売直後から口コミやSNSで注目を集め、八戸市内の小売店や同社の直営店舗では、発売から1年以上たった今でも、店頭に並んだその日に完売する大ヒット商品に。同社製造部第二製造課主任の田村弘文さんは「おいしさに自信はありましたが、まさかここまで人気が出るとは思いませんでした」と振り返る。

チョコQ助

コロナ禍の救(Q)世主

地元の同業他社と比べて後発であった同社のせんべい部門は、ゴマや落花生を使った伝統的な南部せんべいではなく、青森県産の海産物を使った「いかせんべい」「ほたてせんべい」など、観光客向けのお土産品を中心に手掛けていた。しかし、コロナ禍の影響で観光需要が落ち込んだことで売り上げは激減。一時は工場の従業員を休ませる状況になるまで追い込まれた。

売り上げを確保するために、地元の幅広い年代の人たちに親しまれる南部せんべいを作ろう―。従業員皆でアイデアを考えていたある日、コロナ禍前から開発を考えていた商品に使うためのチョコレートを試しに南部せんべいにかけて食べてみたところ、意外と合うことが分かった。「これを売り出してみよう」。そこから「チョコQ助」のストーリーは始まった。

最初は手作業で製造を行い、21年春に八食センター内の自社店舗で少しずつ販売を開始。評判が良かったため、増産に向けて工程の一部を機械製造に切り替え、同年秋からは地元小売店や8baseでも発売したところ、瞬く間に話題となった。

せんべい業界では、製造工程で割れたり欠けたりした規格外商品を「久助」(きゅうすけ)と呼ぶそうだ。それをもじって名付けられた「チョコQ助」。田村さんは「ピンチだった私たちを助けてくれた救(Q)世主ですね」と笑顔を見せる。
チョコQ助

おいしさの秘密は?

「チョコQ助」のベースとなる南部せんべいは、実はこの商品のためだけに作られた物。通常の南部せんべいよりも食感を軽くし、ゴマを入れ、少しだけ塩味をのせて四角形に焼いている。おいしさの秘密は、線状にかけたチョコ。研究を重ねた結果、チョコを全面に塗るのではなく、線状にかけることで、チョコの甘みとせんべいの塩味とのバランスがうまく取れるのだそうだ。

チョコQ助

「チョコQ助」は今、地元だけではなく全国からも引き合いが来ている。需要に応えるため、現在の工場のすぐ近くに建設している専用の新工場が、23年春に稼働する予定だ。人気が高騰していた22年の7月中旬から約2カ月間は、気温が高くチョコが固まりにくくなったため製造が難しくなり出荷を停止していたが、新工場では冷却設備を導入し、1年を通して製造できる環境が整う予定だ。

地元でも品薄の「チョコQ助」は、首都圏では8baseでのみ取り扱っている。見つけたらラッキーだ。ぜひ手にとって、「禁断の味」を堪能してほしい。

(デーリー東北新聞社業務推進部 ライター 田名部瑠衣)