催し多彩、河川沿いで楽しめる夏まつり

2019/08/16 - ファンクラブ通信

集客7万人

青森県南部町では毎年7月中旬、「南部町ジャックドまつり」が2日間にわたって開催される。県内の太平洋側では毎年、最も早い時期に行われる夏のイベントだ。ステージあり、屋台あり、各種アミューズメントありと、老若男女が幅広く楽しめる構成を特徴としている。人口約1万7千人の町に、毎年7万人近い集客がある。

1992年から始まり、地元の町民有志が実行委員を務める。若い世代にも町の良さを知ってもらおうと、多彩な催しを柔軟に採り入れているという。

園児も侮れない

会場は、役場本庁舎のすぐ近くにある町ふれあい公園。地元有数の河川の馬淵川沿いにある、自然豊かな施設だ。

一番の注目は、ステージイベントだという。イベントのオープニングステージが地元の幼稚園児によるダンスだと聞き、童謡を歌いながらゆっくり踊るのかな…と思ったら、ヒップホップだった。

八戸市にあるダンススタジオの講師が指導しているとのことで、動きもかなり格好良く、本格的。保護者以外の来場者も目を細め、撮影に夢中になるほどのクオリティーだ。

地元住民による舞台も充実。高校生による太鼓演奏や、中高年住民の手踊りが会場を盛り上げる。また、県内外の著名なアーティストやタレントを招いてのライブも定番となっている。

今年は、八戸市のご当地アイドル3人組「シンデレラマジックEAST」、津軽地方に拠点を置く和洋折衷の音楽ユニット「白神」らが楽曲やパフォーマンスを披露し、幅広い世代を楽しませた。

人力舎芸人〝第2の故郷〟!?

お笑い芸人では、〝細かすぎる物まね〟で有名な古賀シュウが初来県し、2回のステージで会場を沸かせた。

さらに、近年では芸能事務所「プロダクション人力舎」所属の売れっ子芸人がステージのトリを務めている。同事務所の創業者である故・玉川善治氏が、南部町出身であるという縁から実現した目玉企画である。

今年はドランクドラゴンのコンビら3人が登場。「人力舎芸人にとって、南部町は第2の故郷」という言葉は、あながち間違ってはいないのだろう。

祭りで川遊び

アミューズメントも多彩。サクランボの種飛ばしなど、地元ならではの楽しみが満載だ。川沿いの公園という立地を生かした人気アトラクションが、カヤック体験である。

祭りに来て、ついでにカヤック。他のイベントではなかなか見ない組み合わせだ。

2人乗りのカヌーをロープでつなぎ、スタッフが先導してくれるので、流される心配はない。祭りのにぎわいと雄大な川の水音を聞きながらのパドリングは最高の気分だ。

今度はナマズのレースが行われるという。ナマズの競泳会は最初の「ジャックドまつり」から毎回行われている。

ちょっと地味じゃないかと思いつつ、会場へ行ってみると大盛況である。18匹のナマズが用意され、ゼッケン番号と同じ番号のナマズを泳がせて、予選と決勝で競う形だ。

スタートの合図があっても、ナマズは気まぐれ。簡単には直進してくれないところも、長年続いている面白さなのだろう。上位入賞者にはその場で景品が贈られた。まあ、頑張ったのはナマズなのだけれど。

「ジャックド」とは

初日の夜には、1800発もの花火が打ち上がる。これが「県南で最初の夏祭り」と呼ばれる理由だ。会場にほど近い馬淵川沿いから次々と放たれる花火は迫力満点である。

そうそう、「ジャックド」の由来をまだ聞いていなかった。実行委員会の夏堀徳八志会長いわく、「地元の方言で『たくさんの』という意味。見る、食べる、遊ぶ、全てを満足できる祭りになることを願って命名したんだよ」。その通りのイベントであることは、もう説明不要だろう。

[デーリー東北新聞社報道部 井上周平]