夏の暑さを和らげる「ひゃっこい葛」

2022/08/16 - お知らせ | ファンクラブ通信 | 八戸市

老舗菓子店が手掛ける和風アイス

「八戸菓子匠 港むら福」は、八戸市湊町で1924(大正13)年に創業した老舗の和菓子店だ。蜜漬けの昆布で羊かんをサンドした「より藻」や、全国的な人気を誇る八戸酒造の日本酒「陸奥男山」に漬け込んだレーズンと酒粕入りの生クリームをはさんだ「酒粕生どら」など、地元に由来したユニークな商品をはじめ、多彩なお菓子を取り扱っている。

3代目店主の舩場修さんが「夏にさっぱりと食べられる和菓子を作りたい」と考え、2016年から夏季限定で販売している人気商品が、羊かんなどに使う葛粉を凍らせた和風アイス「ひゃっこい葛」だ。桜の時季を迎え、夏に向けてぐんぐん気温が上がってくると、発売を待ちわびる市民の問い合わせが増えるそう。そのため今年は例年より早い、4月中旬に販売をスタートした。 

カラフルでジューシーなラインナップ

「ひゃっこい葛」の最大の魅力は「しゃりっ」と「もちっ」の、両方の食感を楽しめること。また、オレンジ、水色、ピンクなど、写真映えするカラフルな見た目も特徴的だ。フレーバーは7種類で、舩場さんによると、売れ筋は「もも」「みかん」「ラムネ」。フルーツ系は濃縮果汁と果肉をたっぷり使い、とてもジューシー。清涼感あふれる「ラムネ」は、今年から外側に粒状のラムネをくっつけて、より爽やかさがアップした。「あずきみるく」は、濃厚なミルク感と小豆のハーモニーがたまらない。また、甘酸っぱい「あんずウメ」は、南部町産の豊後梅と砂糖を漬け込み、1年熟成させた自家製シロップを使っている。

毎日、丁寧に手作り

シーズン中はほぼ毎日、舩場さんが一人で丁寧に手作りしている。大きな鍋に葛粉やフルーツ、甘味料などの材料を入れてゆっくり温めた後、大きな型に入れて冷凍庫で一晩冷やし、翌日1本分ずつカットして出来上がり。「冷凍庫から出してすぐも、溶け始めも食べ頃です。お好みの解凍具合でどうぞ」と舩場さん。通常のアイスとは異なり、溶けても液状にならないので、小さな子どもも安心して食べられる。

思わず笑顔になるパッケージ

かわいらしいスマイルが描かれたパッケージを見ると、思わず手に取りたくならないだろうか。さまざまな表情があり、その日の気分にぴったりな表情を選ぶこともできる。不思議な食感と、素材そのものの濃厚な味わいを楽しみながら、暑さで疲れた心身を癒やしてほしい。

(デーリー東北新聞社業務推進部 ライター 田名部瑠衣)

※「base」では、あずきみるく、みかん、もも、ラムネ、あんずウメの5種類を、9月末までの期間限定で販売中。