南部菱刺しでおもしろいことしよう!会議@まちぐみラボ

2018/01/21 - 移住担当職員のつぶやき

移住コーディネーターのカザマです。

先日、五戸町の職員さん・地域おこし協力隊員さん、県庁の職員さんと、まちぐみラボに行ってきました!

(写真お借りしました)

 

まちぐみは、八戸ポータルミュージアムはっちのプロジェクトのひとつで、「なんか楽しそう」を作り出す市民集団です。八戸が好きな人ならだれでも組員さんになれます。組員さんたちが「なんか楽しそう」と思うプロジェクトに自由に取り組んでいて、その拠点となっているのがまちぐみラボです。いつでもふらりと気軽に立ち寄れて、地域に愛される存在になっています。

まちぐみ組長で、6年前に八戸市南郷島守に移住したアーティストの山本耕一郎さんは、「楽しいことやりましょう」とよくおっしゃいます。楽しいから知恵も工夫も出てくる。楽しいから仲間も増える。仲間が増えればもっと知恵も工夫もできる。そんな感じでまちぐみの組員さんは増え続け、いまでは約400人の組員さんがいます!!驚。

 

今回一緒にまちぐみラボにお邪魔したのは五戸町の職員さん。五戸町では、「伝統工芸である南部菱刺しを絶やさないために何ができるのか」をテーマに、実際に菱刺しを刺される方や町民のみなさんにご協力をいただきワークショップを行っています。話し合いで終わらせずに次の動きに繋げるために、役場内のプロジェクトチームを中心に動き出そうとしています。

もともと南部菱刺しは、衣類が麻だった時代に少しでも温かく着られるように衣類に施されていた刺し子で、生活に密着していて誰もが自由に刺していたものです。衣類に綿が使われるようになってから、刺す必要がなくなっていきました。よって、五戸町における南部菱刺しは「貧しくて綿が買えない人が刺すもの」とちょっとずつ認識が変わっていったそうです。生まれ育った集落によって、残っている地域とそうでない地域に差があり、五戸町でも南部菱刺しを知らない人もいます。徐々に刺す人は減っていき、一度は途絶えかけたものをなんとか復活させ、今に至ります。

私も20年ぶりに刺してみました。

南部菱刺しって、刺すとすごく楽しいんですよ。集中できるからすっきりします。図面どおりに刺すだけなので、初心者でも難しくないです。たしかに、刺し間違えることもあるし、間違ってもしばらく気づかないです(笑)。それでも、刺し終えたあとの達成感はすっごいあります。簡単だし、だれでも楽しめると思います。まちぐみでは、はっちの椅子に菱刺しを刺す市民参加型のプロジェクトも始めています。背がメッシュになっている椅子に、山本さんがつくったデザインを施していきます。完成した椅子を見るとすっごく自由で、色鮮やかでキレイです(写真はまちぐみブログに載っていますのでぜひご覧ください)

これから五戸町の南部菱刺しでもおもしろいことが起こるかも?しれません。ぜひ、ご注目ください!