実はすごい八戸の産業力!!

2018/03/27 - 八戸市

学生が八戸のことを取材し、その魅力を発信する「ハチスタ(八戸ライフスタイルレポート)」!
今回は、八戸工業高等専門学校の学生の皆さんが、八戸市内の企業「エプソンアトミックス株式会社」を取材したので、以下から、その内容をお伝えします。

 

私達が八戸の産業力に興味を持ったきっかけは、
八戸工場大学でまとめている「八戸の工場を楽しむ」というガイドマップと、
八戸市が作成している八戸産業立地Guidebook「八戸の未来力」の2冊を見たからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

この冊子の中には、八戸の特長ある企業が紹介されています。

「大平洋金属」は、ステンレスの原料「フェロニッケル」を作っていて、
そのシェアは、なんと国内1位、そして世界第3位を誇るそうです。

「八戸製錬」は、亜鉛と鉛を同時に製錬できる、生産量世界一を誇る、日本でただ一つのISP亜鉛製錬所だそうです。

その他にも、北東北唯一の棒鋼工場で鉄筋コンクリート用棒鋼を製造している「東京鐵鋼」などがあります。

この工場群は八戸の港湾に立地しているので、普段はあまり目にすることは少ないのですが、
「国内1位」、「世界シェア1位」という企業が八戸にあるとは知らず、驚きでした。

今回は、微細な金属粉末の「世界シェア1位」
さらには、世界で唯一アモルファス粉末の量産技術をもつ
「エプソンアトミックス株式会社」にお話を聞くことができました。

私たちの取材に快く対応していただいた方は、事業管理部長の大野様です。

●学生:エプソンアトミックス㈱の概要を教えてください。

●大野部長:エプソンアトミックスは1999101日に誕生した会社で、セイコーエプソンの100%子会社です。金属粉末に関する技術は、もともと大平洋金属にある部門だったのですが、そこの部門ごと買い受けて会社ができ上がりました。従業員は、280名ぐらいです。会社の事業は、主に「金属粉末」の製造、「金属射出成形」の設計・製造、「人工水晶」の製造となっております。

 

 

 

 

 

 

 

●学生:「金属粉末」、「金属射出成形」、「人工水晶」ってどんなのに使われるんでしょうか?

●大野部長:では、もう少し、各事業のすごいところを説明しますね。
金属粉末は、読んで字の如くで金属を細かい粉末にするんです。1μ(マイクロ:ミリの0.001倍)ぐらいまで細かい粉末にもできます。
各社は、この粉末を使って、携帯電話やタブレットに使うインダクタという電子部品を製造したり、自動車の部品を作ります。当社の技術がなければ、携帯電話などがここまで小型化するのはもう少し後だったかもしれません。また、アモルファス粉末を大量生産できるのもうちだけです。
そして、人工水晶は、100%親会社のセイコーエプソンに納品しております。そこで、プロジェクターの部品に使われたり、時計や、電子部品に使われたりしています。
ちなみに、人工水晶をつくる「オートクレープ」と呼ばれる超高圧の高温容器は、世界最大級のものが当社のものとなります。

●学生:すごい!高専の卒業生はいらっしゃいますか?

●大野部長:はい。毎年1名か2名は採用しています。

●学生:おぉ!もし御社に入るには、在学時代に何を勉強していれば有利ですか?

●大野部長:専門的なことは入社して身につけていただくので、一般的な知識があれば大丈夫です。強いて言えば、金属材料等の知識となりますでしょうか。

●学生:ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●大野部長:我が社の技術も他社に負けないように、常に研究開発や商品開発を続けております。
画期的な技術がいきなり開発されることはありません。金属粉末にしても、10年前までは、10μまでしかできなかったものが、今では1μまで出来るようになったりと、日々努力しております。

●学生:そうですよね。ありがとうございます。こんなすごい技術、もっといろんな人に知ってもらいたいです。見えるところにないから、伝えづらいですね。各産業を支える縁の下の力持ち、なんとなく控えめな八戸らしいのかもしれませんね。自分たちも周りの友だちに伝えたいと思います。

●大野部長:はい。ぜひよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

取材を通して感じたことは、私たちの周りには、エプソンアトミックスで作られた粉末が使われている製品がたくさんあるということ。そして、八戸には、日本の産業を支える技術を持つ会社があることです。