「子ども、どこで育てる?」八戸都市圏で子育てしながら暮らす3つのメリット
八戸都市圏移住コーディネーターのカザマです。
八戸市にUターンして1年、移住コーディネーターとして着任し半年がたちました。ここでは、わたしの活動記録や、日々「移住」「暮らす」「働く」などについて考えることを綴っていきます。気まぐれですがよろしくお願いします。
10月15日(日)に、青森での暮らしを紹介するイベント「あおもりの子育てを体験しよう in TURNS」と、「青森暮らし相談会」のために東京へ行ってきました。TURNSさんには、2号にわたって青森の子育て特集をしてもらっています(次回は10月20日発売です!青森子育て特集②が掲載されますよー!)。
今回は、その特集でも取材させてもらった「おいらせ もりのようちえん」代表の外井亜希さん(おいらせ町)と、取材のコーディネートをお手伝いいただいた「NPO法人青森なんぶの達者村」の世良智香子さん(南部町)をゲストに、おふたりからたっぷり青森暮らしの話を聞ける内容でした。参加者のみなさんもお子様連ればかりで、とってもにぎやかなイベントになりました。今回はおふたりの話を聞いて感じた、八戸都市圏で子育てする3つのメリットをまとめてみました。
▲写真奥右から世良さん、外井さん。手前がTURNS編集部の須井さんです。
1.自然の恵みが豊かなこと。
外井さんが代表を務める「おいらせ もりのようちえん」は、自然の中で子どもたちが自分で考えて選んで行動する=生きる力を身につけて欲しいという思いのもと活動されている団体です。参加する子供たちは、自然にどっぷり浸かり、五感をフル活用するプログラムになっています。外井さんは超アウトドア派で、娘さんたちも、里山で走り回り、ほいほい木登りしちゃうほどたくましく育っています。北海道からご主人の仕事の都合でおいらせ町に引っ越してきたときに、「車で10分のところにこんなに豊かな自然があるなんて!」と感動し、おいらせ町に根を張ることを決めた外井さん。引っ越してきて驚いたのは食べ物のおいしさ。
「北海道が一番だと思っていました。でもおいらせに来て、普通にお米を買って食べたら、この値段でこんなにおいしいものが食べられるのかと驚いた。野菜もそう。近所の農家さんから安く売ってもらえることもあるし、とにかくおいしくて、すごく感動しました」
と目をまん丸くして話してくれました。生産者の顔が見える食べ物は、子どもたちにも安心して与えられますよね。
2.地域の人たちとのつながりが密なこと。
世良さんは、2014年にUターンし、「NPO法人青森なんぶの達者村」で、国内海外からの農業体験のコーディネートをしたり、地元農産物の販路拡大やブランディングなどに取り組みながら、3歳の息子さんを育てています。この息子さん、とにかく人見知りをせず、だれにでもニコニコとよく懐くんです。イベント当日も世良さんに連れられて東京にやってきた息子さんは、会場に集まったほかの子どもたちともあっという間に仲良くなり、顔を真っ赤にして会場中を走り回っていました。3歳にしてこの存在感の理由は?
「郷土芸能のえんぶりに参加させているのですが、一緒に練習するほかの子どもたちが、お兄ちゃんお姉ちゃん代わりになってくれるし、お年寄りに会うと「めんこいめんこい(南部弁で「かわいい」の意味)」といって可愛がってもらっています。一人っ子だけど、近所のいろんな人と関わって暮らしているから、まったく人見知りもせず、のびのびと育っています。地域ぐるみで育ててもらっているという感じがします」
ちなみに、息子さんの好きな遊びはそり遊び。坂になった芝生と段ボールがあれば一日中そり遊びをしているので、テレビやゲームはほとんどいらないそうです。
3.親である自分自身が暮らしながら充実感を得られていること。
「子育て」がテーマになるとちょっと脇に置かれてしまうのが「親である自分自身のこと」ではないでしょうか。でもお二人の話を聞いていて、「親であるおふたり自身が、この地域での生活を楽しんでいる」ことをすごく感じました。外井さんはおいらせの里山をフィールドに、世良さんは地元・南部町をフィールドに。子育て以外にも、好きなことを仕事にできていること、それに協力してくれる地域の人たちや同僚、家族がいること。それらが暮らしの充実感につながり、子育てするうえでもいい影響を与えているのかな、と感じました。
お父さん・お母さんのワクワクのセンサーも大事にしてほしい。
移住先を選ぶとき、もちろん、行政の施策や助成金も大事です。が、それだけで決めるのはもったいない気もします。「お子さんが楽しく暮らせるかどうか」はもちろんなんですが、「お父さんお母さんが楽しく暮らせるかどうか」というポイントも忘れないで欲しいなと思います。
たとえば仕事面。都会での仕事内容や、同じレベルの給与水準が、田舎ではかなわないことも多いです。それが「給料は下がったけど時間的な余裕ができて、満員電車からも解放されてよかった!」となれば万々歳ですが、逆にストレスを感じてしまっては、せっかく移住してきてもつらいことが増えてしまいます。
ご近所づきあいもとっても大事になってきます。「子どもがのびのび走り回れる田舎で暮らしたい!」と思っても、田舎での(良くも悪くも)密な人づきあいをストレスに感じてしまったり、うまく地域に馴染めずつらくなる人もいます。
自分自身の居心地のよさも、大事にしてください。
「こんなはずじゃなかった」を防ぐ「お試し暮らし」のススメ
移住は人生の大きな選択です。そのために、遊びにいくだけじゃなくて、短くてもいいから実際に暮らしてみるというのがすごく大事になってきます。滞在して、近所の人や町の人たち、移住をサポートしてくれる行政の人たちと話し、町のことをしっかりと知ってみてください。この町が自分に適しているのかどうか。ワクワク暮らせるのかどうか。見えてくるものがきっとあるはずです。
八戸都市圏には3か所のお試し暮らし住宅があります。滞在しながら、この地域の他の市町村を周ることも可能です。空き状況などはお問い合わせください。
また、今年度からはこの地域に移ってきた人も気軽に参加し地域とのつながりを作ってもらえるよう、交流会を開催しています(不定期)。11月11日(土)には、南部町にて子育てをテーマに開催します。「この地域で子どもを育てる人たち」があつまって、繋がりをつくってもらえたらという思いで開催します。参加者募集中です!遠方からの参加も歓迎です。※移住者限定とかではないので、みなさんお気軽にどうぞ~!
半都半邑の楽しさ-子育て編-子育て世代の悩み共有おしゃべり会
移住コーディネーター相談窓口はこちらへ(月・水・金 8時15分~17時で対応しております)
この地域での暮らしに興味がある人のお手伝いができればと思っています。
お気軽にお問い合わせください。
それでは!